「1960年三池・1963年CO大災害関西写真展(仮称)」        表紙へ
                  『発起人』承諾のお願い

 風薫る季節になりましたが、私たちの心は目下の世界情勢にともすれば暗く沈みがちです。しかし、このような時期だからこそ、過去に目を向け未来を切り開く活動が求められているのではないでしょうか。

 1960年の三池大争議は、経済利潤のために労働者を犠牲にして「合理化」・指名解雇を強行しようとした三井鉱山ら資本側に対して、三池労組ら労働者側が全国の労働者・市民の応援を得て三一三日におよぶ闘いを繰り広げた歴史的な大闘争でした。三池闘争を風化させずその歴史に学ぶため、一昨年には大牟田で、昨年は東京で「三池写真展」がおこなわれ、大きな成功を収めました。

 また今年は、三池闘争後の会社側の保安サボによって458名の死者・839名のCO中毒犠牲者をだした三池大災害から四十年めでもあります。私たちは、多くの人たちと共同しながら、大阪で三池闘争・三池大災害を知り語り継ぐ場をもてないかと考え、そのために「1960年三池・1963年CO大災害関西写真展」(仮称)を今秋開催することを企画しました(11月9日〜12日・エル大阪ギャラリーを仮押さえ)。そして幅広い立場に立って写真展を開催するため、まず100人の発起人を募ることにいたしました。

 どうかこの「写真展」の発起人になっていただけないでしょうか。私たちは何の財政基盤もありません。発起人を引き受けてくださる方には、申し訳ありませんが、一口5000円のカンパをお願い申しあげます。

 「写真展」の具体的な内容などは、次ページの通り“発起人会議”を開いて大枠を決め、広く賛同人を募り、9月頃実行委員会を結成していきたいと思います。突然のお願いで恐縮ですが、ご検討をお願い申しあげます。5月末日までにご返事いただければ幸いです。
 なお、参考までに、昨年の「東京写真展」関係資料を同封します。

2003年5月

平坂春雄(全港湾関西地方本部元書記長)    
平畑金一(関西不知火会会長)         
豊田正義(大阪北摂労災職業病対策会議事務局長)
瀬戸宏(現代文化研究家)           
暴力団に刺殺された久保清氏殉難の地

撮影藤本正友

『1960年・三池』(同時代社)より
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