「発起人一同」
  盛夏の候、皆さまに於かれましては、益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。さて、私たちの心は目下の世界・日本の政治、経済情勢にともすれば暗く沈みがちです。特に、「有事法制」が象徴する政治反動、「リストラ・失業・過労死・自殺」の急増という働く者の生活破壊、「医療・雇用等社会保障制度」の改悪など、許し難い事態が今日進行しています。それゆえに、それらに対して、「反戦・平和、首切り(リストラ)反対、賃金・労働条件・社会保障の切り下げ」を許さない働く者の「抵抗闘争・統一闘争」が今日ほど求められている時はないと考えます。そして、このような時期だからこそ、過去に目を向け未来を切り開く活動が求められていると言えます。

  かって、福岡県大牟田市、熊本県荒尾市一帯に広がる三井三池炭坑を舞台に、今も多くの人々の記憶に残る出来事がありました。1960年の「三井三池争議」です。経済利潤のために労働者を犠牲にして「合理化」・指名解雇を強行しようとした三井鉱山ら資本側に対して、三池労組ら労働者側が全国の労働者・市民の支援を得て313日におよぶ闘いを繰り広げた歴史的な大闘争でした。しかし、あれから42年。この「三井三池争議」はまさに「英雄伝説」の一つとして、とりわけ若い世代にはほとんど知られることもなく歴史の片隅に押しやられようとしています。

 しかし、現在、「構造改革=リストラ」の名のもとに多くの人々が痛みを強いられ、それが「当たり前」だとする風潮さえ出てきています。人員整理を迫る会社側に対峙する気概を失ってしまったかのような現状ですが、果たして、それでいいのでしょうか。
  そうした時「三池」は遠い過去から私たちに何かを訴えかけています。三池闘争を風化させずその歴史に学ぶため、一昨年には大牟田で、昨年は東京で「三池写真展」が行われ、予想を超える入場者がありました。「三池闘争」から「人間らしさ、人間の尊厳」を守るという気運が湧きあがりはじめています。

  また今年は、三池闘争後の会社側の保安サボによって458名の死者・839名のCO中毒犠牲者を出した三池大災害から40年目でもあります。私たちは、多くの人たちと共同しながら、関西で三池闘争・三池大災害を知り語り継ぐ場を持てないかと考え、「1960年三池・1963年CO大災害関西写真展」を今秋開催することを企画しました。そして幅広い立場に立って写真展を開催するため、まず100人の発起人を募ることとし、現在144名の発起人が集まりました。
 そこで、過去の歴史を知り未来を切り開くため「1,000名以上の『賛同人』」を募ることにいたしました。「一口=1,000円」の賛同費は、多くの人たちに写真展に入場いただくため、「入場料=無料」とすることを担保とするものです。どうか真意をおくみいただきまして、8月末までに「賛同人」としてのご協力を頂きますようお願い申しあげます。

 また、ご賛同いただきました方には、郵便振込用紙に住所・氏名を明確に記載して下さい。実行委員会ニユースを郵送したいと思っております。なお、公式ホームページを開設しましたのでご閲覧ください。
                                                                2003年7月
URL http://www5f.biglobe.ne.jp/~miike/
三池関西写真展実行員会
郵便振込口座 00950-0-244081
                                                                                             表紙へ
 
「戦後、日本労働運動の歴史に燦然と輝く313日間の金字塔の日々」

              =「1960年三池・1963年CO大災害関西写真展」=

                        『賛同人』として幅広いご協力を下さい。